京都新聞(4月21日夕刊)

 同楽太極拳学習会主催の第十四回同楽太極拳まつりが十八日、京都市武道センターで開かれ、京都、大阪、滋賀から参加した二十六六団体、約七百三十人が中国伝統の多彩な技、初試みの和大鼓との共演など、流れるような静と動のハーモニーを発表しました。同学習会書記長の池田温子さんから寄せられた速報です。

京でまつり、多彩に繰り広げ

魅せた和太鼓共演

 私たちの学習会は、京都市の市民スポーツ教室修了者有志が中心になり、十八年前に創立しました。まつりは結成五用年を記念して始まった人の和、人の輪の二つのわ″を大切にしたイベント。今年は従来と少し趣を変え、 一、二部構成として一部は参加団体の集団表演、二部では参加者の研修に力点を置いて講師の特別講溜、模範演技が行われたのが特色です。

 午前十時半からの開会式で、二宅敏央会長が「会揚に大極の輪、友情の輪、友情の輪、幸せの輪を繰り広げ、ふれあいと感動を分かち合ってください」と呼び掛けたあと、第一部の集団表演が始まりました。女性の姿が圧倒的に日立つ二十六参加団体が、色とりどりの表演服もさわやかに簡化二十四式、同四十八式、三十二式剣、伝統武術など二十三の種目を流れるように表演。 

 中でも木の板をばちでたたく鋭い音に合わせ、咲き誇る花が散っていく姿を象徴的に表す「花」、新機軸で過去に例を見ないという和太鼓グループ婆沙羅とひまわり、ヘルスピア21ら八団体約五十人の共演は、即興演奏される和大鼓のリズムと大極拳の演技が予想を超えるハーモニーを見せ、会場の日と耳が集中。婆沙羅代表の大塚岳史さんは「初体験でしたが、足腰など和大鼓の体さばきはに太極拳と相通じるものがあり、共演させてもらいました」と予想外の成果に満足げな表情でした。

 第二部の特別講習、懐範表演では、賀欣老師の老架陳式、斉健老師の八極拳、小澤スミ、下長満子、古田武史講師の四十二式、三十二式剣、伝統拳術の議習には参加音たちが希望の科目を受講し、模範演技には会場から感嘆のため息も。締めくくりの気功ディスコ「だんご3兄弟」では、全員が人気曲に合わせて楽しく体をほぐしました。
 現在、府内の太極拳人口は約二千人といわれ、無理なく足腰の鍛錬ができる健康指向の生涯スポーツとして、高齢者や女性を中心に人気が高まっていることは、関係者の一人としてうれしい限りです。